ペットの熱中症対策|犬と猫の熱中症状・応急処置・予防対策まとめ

前書き



Image:weathernews

 2024年7月から9月の平均気温は全国的に平年より高く、観測史上最も暑かった昨年に匹敵する暑さが予想されています。35度以上の猛暑日が続くことや、地域によっては40度前後の酷暑になる可能性もあります。

 今年の夏は激しい暑さが予想されており、人だけでなく、モフモフなペットたちにも健康への影響が懸念されます。特に犬や猫は熱中症にかかりやすいため、適切な対策が必要です。

 本記事では、犬と猫の熱中症の症状、応急処置方法、そして効果的な予防対策について詳しく解説します。飼い主さま必見!ぜひ最後までお読みください~

目次

熱中症とは何か?

犬と猫の熱中症の症状は?

熱中症はなぜ危険?

熱中症にかかりやすい犬種と猫種は?

ペットの熱中症の予防対策

ペットの熱中症の応急処置法

熱中症とは何か?

 熱中症は、熱中症とは体温の上昇やめまい、痙攣 (けいれん) 、頭痛など暑い環境で生じる健康障害の総称です。熱中症は高温多湿の環境下で特に発生しやすく、体温調節がうまくいかず、体温が危険なレベルに達することで発生します。

犬と猫の熱中症の症状は?

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初期症状
・過度のパンティング(ハァハァと息を荒くする)
・元気がない、よだれが多い
中期症状
・ヨロヨロと歩いたりふらついたりする
・嘔吐や下痢
・体温が40度以上ある(犬&猫)
*ワンちゃんの平均体温は38℃前後ですが、40℃を超えると危険な状態で、42~43℃を超えるような高体温になると、多臓器不全となり命に関わることもあります。
重篤症状
・痙攣や下痢・嘔吐する
・舌や粘膜が紫色になるチアノーゼ症状
・動きが鈍くなる、意識が朦朧とする
・ARDS(肺が炎症を起こし呼吸が困難な病態)になる

熱中症はなぜ危険?

体温が高い状態が続くと、体を構成する蛋白質が変性し、様々な臓器の機能に障害が出ます。脱水が進むと水分や塩分が体の必要な場所に届かなくなり、さらに悪化して多臓器不全に陥ることがあります。重症になると体温が40度以上に上がり、けいれんを起こしたり昏睡状態になることもあります。高体温になると体中の細胞がダメージを受け、特に脳、肝臓、心臓、肺の細胞が影響を受けやすいため、ショック状態や多臓器不全に至ることがあります。

熱中症にかかりやすい犬種と猫種は?

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・短頭種(ショートノーズ)

 短頭種は、鼻が短く気道が狭いため、効率よくパンティングできず、熱中症になりやすいです。

犬の例:パグ、フレンチブルドッグ、ボストンテリア、ペキニーズなど)

猫の例:ペルシャ、エキゾチックショートヘア、ヒマラヤなど)

・厚い被毛&黒いを持つ

 毛が長く厚い、黒い被毛を持つ犬&猫は放熱しにくいので、暑さに弱く、体温が上がりやすいです。

犬の例:柴犬、ニュー・ファンドランド、ジャイアント・シュナウザー、ポメラニアンなど)

猫の例:ペルシャ、メインクーン、ラグドール、ノルウェージャンフォレストキャットなど)

・肥満や気管狭窄

 特に中高齢や肥満のペットは呼吸がしづらく、体温調節が難しいため、肥満予防が重要です。

・高齢犬や病気を抱えた犬&猫

シニア犬&猫や、心臓病、呼吸器系、腎臓疾患などの持病を持つ犬&猫は、特に熱中症になりやすいため、飼い主様は暑い夏の日には特に注意を払いましょう。

ペットの熱中症の予防対策

・外出の場合

犬:

1)散歩の時間を見直し、涼しい早朝や日が落ちた夕方以降に行いましょう。

 *夏の日中はアスファルトが高温になり、ワンちゃんの足が火傷してしまう可能性があるため、注意が必要です。

2)水を常に準備し、水分補給を重視する

3)頻繁に休憩を取り、身体を冷やす

 *冷却ジャケットやクールバンダナをおすすめします

4)車内に犬を放置しない

猫:

  • キャリーバックなどで出かける場合、冷却材を入れましょう。

2)外出を最小限にする

3)暑い時間帯を避ける

 

・自宅の場合

犬も猫も

1)ブラッシングをしておく、被毛のトリミング

 *長毛種は冬毛がいつまでも残ってしまい、それが原因で体温が上がりやすくなります。できるだけブラッシングで抜け毛を除去しておきましょう。

2)27℃以降、エアコンを適切に活用する

3)冷たいタオルやジェルパッドを使用する

4)涼しい時間帯に出かける&散歩する

豆知識:

 ワンちゃんや猫ちゃんには、体に汗腺がほとんどなく、汗をかくのは鼻と肉球だけです。そのため、発汗による体温調節が難しく、「ハァハァ」と口を開けて呼吸することで体温を調整しています。

 特に長毛種の犬や猫は、厚い毛で覆われているため体が熱を逃がしにくく、外気温が高くなると熱中症のリスクが高まります。さらに、冬毛がいつまでも残ってしまうと体温が上がりやすくなるため、ブラッシングや毛の手入れが重要です。特に暑い夏には、これが熱中症予防の鍵となります。

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ペットの熱中症の応急処置法

 4Step|10秒で分かる熱中症の応急処置法

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1)移動|ペットを涼しい場所に移動させましょう。

2)冷やす|冷たいタオルで、ペットの脇の下(前足の付け根の内側)、頭部や喉から首(頸動脈)、そけい部(後ろ足の付け根の内側)を包み、太い血管を冷やします。

3)水補給|脱水症状を防ぐため、できる限り水分を摂取させます。(無理に飲ませないことも重要です)

4)獣医にすぐ連絡|すぐに獣医に連絡しましょう。(あらかじめ獣医の連絡先や救急用の電話番号を把握しておくことが大切です)

 

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